「南方熊楠像を今どう語るのか -幽霊とニニフニ」2021年度南方熊楠研究会夏期例会 オンライン公開シンポジウム

2021年度南方熊楠研究会夏期例会 オンライン公開シンポジウム
「南方熊楠像を今どう語るのか -幽霊とニニフニ」

日時:
2021年7月31日(土)14:00~16:00(予定)

聴講方法:
①パブリックビューイング
    会場:南方熊楠顕彰館 1階(定員30名、申込不要/聴講無料)
②顕彰館公式YouTubeライブ配信
    配信用ページにリンクを公開します。

司会:
辻 晶子 氏(大阪経済大学講師)

発表者:
小田龍哉 氏(同志社大学非常勤講師)
志村真幸 氏(慶應義塾大学非常勤講師)

コメンテーター:
稲賀繁美 氏(京都精華大学教授)
唐澤太輔 氏(秋田公立美術大学准教授)
橋爪博幸 氏(桐生大学短期大学部准教授)

>>『ニニフニ 南方熊楠と土宜法龍の複数論理思考』小田龍哉著
>>『熊楠と幽霊』志村真幸著
>>詳細は南方熊楠顕彰館

富岡製糸場写真展 “TOMIOKA” 田村尚子 写真とインスタレーション

 

富岡製糸場写真展 “TOMIOKA” 田村尚子 写真とインスタレーション

19世紀半ば、欧州では蚕の病が流行し、世界一と評されたフランスの絹織物産業は大打撃を受けていました。そこでフランスは蚕を日本から輸入するべく、当時の将軍徳川家茂と交渉。日本からフランスに輸出された生糸や蚕が、フランスの絹織物産業の復興を助けました。フランスはそれと引き換えに、日本の近代化に必要な最新技術や知識の提供を約束しましたが、なかでも1872年に操業した富岡製糸場の設計や運営には、多くのフランス人技術者が携わることとなりました。

また、明治時代、東京遷都の影響も受け、危機的な状況へ陥っていた西陣織を復興させるべく、京都では職工をフランス留学させて、ジャカード織の技術を取り入れて近代化を推し進めました。ジャカード織とは、フランスのジョゼフ・マリー・ジャカールが1801年に開発した「ジャカード織機」で作られる生地です。

このように日本とフランス、両国の発展と友好関係を形作った原点の一つには、絹があったのです。

そんな日仏交流の創成期のシンボルである世界遺産 富岡製糸場の写真を展示する “TOMIOKA” 田村尚子 写真展を、アンスティチュ・フランセ関西で開催することになりました。

国宝「西置繭所」保存整備工事におけるリニューアルオープンのために撮影された、世界遺産 富岡製糸場の未公開場所を含む写真展です。製糸場の歴史資料と交差するインスタレーション展示となります。
また、映画『紅い襷〜富岡製糸場物語〜』を展覧会期間中に上映するとともに、写真家を迎えてトークを開催します。

日時:7月16日(金)~8月7日(土) 11 :00~18 :00 
※日曜・月曜休館
※ただし、7月18日(日)、22日(木・祝)、23日(金・祝)は展覧会をご覧いただけます(11時-18時)
会場:アンスティチュ・フランセ関西ー京都 3F サロン
入場無料

映画『紅い襷〜富岡製糸場物語〜』上映
監督:足立内仁章
7月18日(日):13時30分~15時10分
7月23日(金):18時~19時40分
7月30日(金):17時30分~19時10分
会場:アンスティチュ・フランセ関西ー京都 稲畑ホール
入場無料

トーク:齋賀英二郎(建築家)X 田村尚子(写真家)を迎えて
7月18日(日)15時30分~16時30分 ※ル・マルシェ開催予定日
会場:アンスティチュ・フランセ関西ー京都 稲畑ホール
入場無料

展覧会キュレーション:ヴュッター公園+齋賀英二郎(建築家)
主催:アンスティチュ・フランセ関西、”TOMIOKA”田村尚子写真展実行委員会
後援:富岡市、在日フランス大使館、在京都フランス総領事館
協賛:富岡シルクブランド協議会
協力:Vutter Kohen, wyes architects(Kanami Yagi), Echelle-1

>>詳細

アンサンブル九条山コンサート vol.12 彼岸にて Sur l’autre rive

アンサンブル九条山コンサート vol.12 彼岸にて   Sur l’autre rive

日時:2021年8月6日(金)  19:00開演(18:30開場)
会場:京都府立府⺠ホール アルティ

彼岸にて
京都に脈々と息付く伝統芸能の系譜。研ぎ澄まされた様式美と作品意義の探究を続ける観世流能楽師・浦田保親氏も、その世界を継ぐ一人である。能には現世と来世の境界を往来し、見えざるものを見る想像力を呼び覚ます力がある。伝統芸能に内在する先駆的な要素と、未来の古典になり得る現代作品が持つ普遍的な要素は、互いを映す鏡のようでもある。

この地に活動拠点を置くアンサンブル九条山とともに、両者が初の協働として選んだのは、新約聖書に着想を得たオリヴィエ・メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」。
本公演はフランス現代音楽界を代表するメシアン作品と舞を掛け合わせる試みであり、それは東西それぞれの型の美を引き立たせ、作品への新たな視点をひらく、わたしたちの挑戦となる。
伝統の在り方と継承のかたち、現代芸術の道行に思いをめぐらせながら。


●プログラム

早坂文雄 (1914-1955)
佐藤春夫の詩に據る四つの無伴奏の歌  (1944) soprano solo

石井眞木 (1935-2003)
サーティーン・ドラムス (1985) percussion solo

オリヴィエ・メシアン (1908-1992)
世の終わりのための四重奏曲(1940) cl,vn,vc,pf

出演
浦田保親 観世流能楽師シテ方
アンサンブル九条⼭
Sop: 太田真紀、Cl: 上田希
Vn: 石上真由子、Vc: 福富祥子、Perc: 畑中明香、Pf: 森本ゆり

全席自由 限定50席
一般3,500 円(当日4,000 円)
学生2,000 円(当日2,000 円)

アルティメイト一般¥3,300
アルティメイト学生¥1,800

チケット取扱:チケットぴあ
0570-02-9999 (Pコード:199-787)
チケットぴあ販売ページ

京都府立府⺠ホール アルティ 075-441-1414

お問い合わせ(メール・電話でのご予約は受付ておりません)
アンサンブル九条山

主催:アンサンブル九条山
後援:ヴィラ九条山
助成:芸術文化振興基金助成事業、公益財団法人 野村財団、京都府WITHコロナ文化活動支援補助金

アンサンブル九条山
2010年、京都のヴィラ九条山(1992年創立。アンスティチュ・フランセ日本がパリ本部と連携して運営に当たるフランスの国外施設で、アジアでは唯一のアーティスト・イン・レジデンス)に滞在していた作曲家ヴァレリオ・サニカンドロにより結成された現代音楽アンサンブル。
2015年より演奏家主導の活動を開始。
国内外でキャリアを積み、ソリストとしても活動する現代音楽のスペシャリスト達で構成されている。
多くの作曲家との協働により作品の世界初演を行うほか、シアターピース等にも取り組む等、幅広い活動で注目を集めている。

>>アンサンブル九条山