絵画の庭 原田要 −ANONYMAT vol.3 2022 奈良−
私は長らく、「絵画の庭」というタイトルで、木材に色彩を施した立体作品を制作してきました。
立体作品でありながら、絵画作品である、として作り続けています。
その絵画とは、既成のタブロー表面を離れ、色彩=色材が華麗に繰り広げられるに足る表面を如何に形作るかというものです。
その姿を求めるうちに、木を彫り進み、その表面に色彩を繰り広げることで、自分なりの絵画の姿を求めて続けています。
今回メインとなる「絵画の庭―横臥花(オウガカ)」は、横向きに花が広がったような形態をしており、長さは約2,7メートルです。
中は空洞であり、内側全面が彩られています。逆に外側は白色に塗られていますが、これは色彩面が絵画を担い、白色の側がその裏側であり、いわばキャンバスの裏側のようなものと考えています。
知の好奇心で満ち溢れた蔦屋書店の空間において、奥底から噴出した色彩が、見る人の視線を引き込んで離さない、そんな様子になることを楽しみにしています。
文:原田要 2022年1月
会期:2022年2月15日(火)~2022年3月3日(木)
毎日 10:00 - 20:00 開廊 ※ 会期中毎日開廊
会場:奈良 蔦屋書店 2F 天平ギャラリー
主催 Gallery OUT of PLACE
共催・協力 奈良 蔦屋書店
>>Gallery OUT of PLACE