映像は発言する! 2021 配信時代の思考と試行

 

映像は発言する! 2021  配信時代の思考と試行

 今井 祝雄・仙石 彬人・髙橋 耕平
 林 勇気・人長 果月・松田 るみ
 三嶽 伊紗・室 千草・山本 圭吾

会場:galerie16
会期:2021年1月15日(金)~30日(土)12:00〜18:00
休廊日:月曜

 2020 年、予期せぬ新型コロナウィルスに強襲され、私たちの生活や習慣、思考やコミュニケーションは大きく問い直されています。表現全般の展示や発表のカタチも刷新を迫られ、そしてこの状況下、映像メディア(オンライン) が私たちの日常生活にさらに大きく喰い込んできました。 そこで長年、映像に意識的に取り組んできた美術作家に、「映像配信」を一つの実験的メディアとして捉えた「配信による配信のための映像作品」を依頼し、「映像は発言する! 2021」という展覧会として、ギャラリー16内にその映像作品を展示するという試みを企画しました。
 この企ては、1969年、まさにギャラリー 16にて開催された「映像は発言する!」という展覧会にリンクしています。 この展覧会は映像制作を専門としない美術家たちが、当時新しいメディアだった映像の拡張的可能性に挑む野心的な試みでした。この企画の中心的作家であった故松本正司氏は「私たちの美術思考を映像というメディアによって表現する美術展」と説明しています。https://shinobusakagami.com/images-history/70 年代映像史 /1414/
 この1969年の「映像は発言する!」に呼応し、2021年1月、まさに美術家にとって新しいメディアに違いない映像配信の表現的可能性を発掘したいと思っています。美術作家に配信という方法でご参加いただき、発想してもらうことによって、現在の配信映像に関わる思考と試行を確かめながら、改めて展示における対面と非対面の伝達形式、作者と観客の関係性、そして最終的に、この時代であるがゆえの美術と映像の新たな関係を共に発見したいと考えています。 

林 ケイタ+ ギャラリー16(企画)



 非対面型コミュニケーションが日常化する現在、オンラインによる配信メディアによって、いかなる映像表現が可能になるのか、を問う試みです。展示空間のみならず、オンラインでも出品者の映像作品を公開しています。
 出品されている映像作品は、オンライン会議アプリケーション(zoom,Meet)を経由して、集められました。映像データそれ自体をそのまま受信せずに、PCカメラ・ライブや映像の共有画面そのものを録画することで作品の最終型とする、ことを条件としました。
 このプロセスによって、映像や音声が通信による変化(変質、変容)を起こし、本来のクオリティを維持できず、オンライン映像特有の質感になること、これを重要視しています。なお、映像作品の新旧、内容、時間に制限は設けていません。

「映像は発言する! 2021」WEB サイト
https://videospeaks.jimdofree.com/

参加者の映像作品
https://videospeaks.jimdofree.com/9flame/

YouTube 配信ライブA 1月17日 (日)
 出品作家によるオンライン・リアルタイム映像配信
YouTube 配信ライブB 1月29日(金)
 仙石彬人× 今村達紀、室千草、その他
 作家によるパフォーマンス配信
 ※配信テクニカル:梅岡唯歩
 >>「映像は発言する! 2021」WEB サイト経由
 >> YouTube
 

>>galerie16