連続講座「新内節を語る」

連続講座「新内節を語る」

「新内節を語る」では、各回異なる若手演奏家の講師を招き、
それぞれのテーマで新内節の現状と将来の展望について、
実演を交えながら語っていただく。

日時:2020年1月25日 (土) - 2020年3月11日 (水)
 第1回「我が師を語る」2020年1月25日(土)15:00-16:30
 第2回「創作を語る」2月11日(火・祝)15:00-17:00
 第3回「女流を語る」3月11日(水)19:00-20:30
 *3/11開催分は延期になりました

会場:京都芸術センター

第1回「我が師を語る」
新内の代表曲《蘭蝶》《明烏》をつくった初世を継承する当代鶴賀若狭掾を師とする鶴賀伊勢吉を講師に迎え、芸を継承すること、また分家家元として太夫と三味線方の二つの立場で演奏を行う活動形態についてお話をうかがう。

    日時:1月25日(土)15:00-16:30
    会場:京都芸術センター 和室「明倫」
    定員:20名
    講師:鶴賀伊勢吉

第2回「創作を語る」
新内節の演奏家は盛んに創作を行なっており、なかでも昭和期に活躍した岡本文弥は生涯に300曲も作曲をしている。
第一部では、その岡本文弥に師事し、現在岡本流を継承しながらも創作活動に邁進している宮之助に創作のプロセスをうかがう。
第二部では、日本を代表する音楽学者である細川周平を招き、新内節の現状について多角的に語り合う。
    日時:2月11日(火・祝)15:00-17:00
    会場:京都芸術センター 大広間
    定員:80名
    講師:岡本宮之助
    ゲスト:細川周平

第3回「女流を語る」
新内節は「女流演奏」という言葉をあまり用いず、男女差なく舞台に上がる。
長唄三味線出身の富士松菊子を講師に迎え、複数の三味線音楽を芸の教養とする新内節について話し合う。
*開催予定の「新内節を語る」(3/11の会)は新型コロナウイルス感染症への対策として、2021年春頃に延期となりました。
    時間:3月11日(水)19:00-20:30
    場所:京都芸術センター 和室「明倫」
    定員:20名
    講師:富士松菊子
聞き手
    新内志賀、細野桜子(3回ともに)

新内節とは
江戸で確立した豊後系浄瑠璃のひとつ。
京都で誕生した一中節(いっちゅうぶし)から独立した宮古路豊後掾(みやこじぶんごのじょう)の豊後節から派生した。
始祖である初世鶴賀若狭掾(つるがわかさのじょう)が「蘭蝶」「明烏」など数々の名曲を作り座敷浄瑠璃として発展させたが、一門の鶴賀新内の美声が人気を博し、文化年間に総称として新内節と呼ばれるようになった。
幕末には中興の祖とされる富士松魯中(ふじまつろちゅう)が優れた新曲を作った。

主催
新内節の発信と保存プロジェクト、伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス(京都市、京都芸術センター)

>>京都芸術センター