『月に憑かれたピエロ』公演 コンサート編
19世紀の終り、世紀末ウィーンと呼ばれる文化・芸術の爛熟期を経て、20世紀初頭に生まれた無調音楽と抽象絵画。この全く新しい表現は世界を驚かせ、熱狂的な支持と拒絶によって賛否両論を巻き起こしました。それは100年以上経った現代でさえ、難解という言葉で括られ、一般的に受容されているとは言えないでしょう。しかし、本当にそうなのでしょうか。シェーンベルクの作品がただただ難解で面白くないのであれば忘れ去られるはず。しかし、シェーンベルクが今なお演奏会で取り上げられ続ける作曲家なのはなぜでしょう。
今回の企画は、音楽だけでなく美術と20世紀初頭のウィーンの状況を交えながら解説する<レクチャー編>のあとに、シェーンベルクを中心とした新ウィーン楽派の作品をお聴きいただきます。演奏プログラムは、当時大スキャンダルを巻き起こした「室内交響曲第1番」をはじめ、ベルクの傑作、室内協奏曲のアダージョ、そしてメインプログラムとして、シェーンベルクの代表作である「月に憑かれたピエロ」を演奏します。ピエロの演奏には字幕映写に美術家の山城大督氏を起用し、美術の側面からも表現を試みます。
20世紀初頭という激動の時代に思いを馳せながら、芸術の革命を楽しんで頂けたら幸いです。
日時:2025年1月25日(土)15:00開演
会場:ザ・フェニックスホール(大阪市北区西天満4-15-10)
演奏:太田真紀(ソプラノ)
北村朋幹(ピアノ)
石上真由子(ヴァイオリン)
福富祥子(チェロ)
上田希(クラリネット)
若林かをり(フルート)
美術:山城大督(映像インスタレーション)
曲目
シェーンベルク(ヴェーベルン編):室内交響曲 第1番(室内楽編曲版)
シェーンベルク:『ブレットル・リーダー』より
ヴェーベルン:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品
ベルク(作曲者編):室内協奏曲より 第2楽章 アダージョ(クラリネット三重奏版)
シェーンベルク:月に憑かれたピエロ
料金
一般/¥4,000
(友の会会員/¥3,600)
学生(25歳以下)/¥1,000
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