アンサンブル九条山コンサート vol.10 標(しるし)―Signe

アンサンブル九条山コンサート vol.10  標(しるし)―Signe

「邦人作曲家」という言葉は、現代に於いても東洋的な、或いはポップカルチャー的なエッセンスなど、 なにか特定のイメージを喚起するものだろうか。
35歳以下という若い世代への公募作品と、フランス在住の坂田直樹氏への新作委嘱を含む本公演は、 アンサンブル九条山初の邦人作曲家特集である。

世代もバックグラウンドも異なる、5人の作曲家の作品で構成することとした。 作曲はそれが演奏され、聴かれるという社会的行為でありながら、極めて個人的な側面も併せ持つ。
加速度を上げ変化を続ける社会で、各作品が刻む「標」は、私達にどんな音楽の行方を差し示してくれるのだろう。


日時:2022年3月11日 (金)  19:00開演(18:30開場)
会場:京都府立府民ホール アルティ

●プログラム(プログラム順未定)

前川泉 《レンブラントとして笑う自画像》(2019)
(アンサンブル九条山 公募選出作品)
バス‧フルート、バス‧クラリネット、チェロ
Izumi Maekawa (1996-) : Self-Portrait as Rembrandt Laughing (2019)
for bass flute, bass clarinet, cello

網守将平 《Practice of chimeric movement on static syntax》(2015)
声、ピアノ
Shohei Amimori (1990-) : Practice of chimeric movement on static syntax (2015)
for vocal, piano

馬場法子 《ノンカノニック‧ヴァリエーションズ》(2011)
フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ
NorikoBaba(1972-) :Non-CanonicVariations(2011)forflute,clarinet,violin,cello

西村朗 《氷蜜(ひみつ)》(2019)
フルートのための
Akira Nishimura (1953-) : HIMITSU (Frozen Honey) (2019) for flute solo

坂田直樹 《カンデラ》(2019)(アンサンブル九条山委嘱作品)
クラリネットのための
Naoki Sakata (1981-) : candela (2019) for clarinet solo

坂田直樹 《黒曜石の波》(2019)
(アンサンブル九条山、アンサンブル‧エクート共同委嘱作品)
フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、打楽器
NaokiSakata(1981-) :ObsidianWaves(2019)forflute,clarinet,violin,cello,piano,percussion

指揮:ヤニック‧パジェ(ゲスト)
演奏:アンサンブル九条⼭
Sop: 太田真紀、Fl: 若林かをり、Cl: 上田希
Vn: 石上真由子、Vc: 福富祥子、Perc: 畑中明香、Pf: 森本ゆり

全席自由:⼀般3,000 円(当日3,500 円)学生2,000 円(当日2,500 円)
予約&問い合わせ
>>アンサンブル九条山

主催:アンサンブル九条山
後援:ヴィラ九条山
助成:芸術文化振興基金助成事業、公益財団法人 野村財団
作品提供:Hugo Capron(2019年度ヴィラ九条山レジデント)

アンサンブル九条山
2010年、京都のヴィラ九条山(1992年創立。アンスティチュ・フランセ日本がパリ本部と連携して運営に当たるフランスの国外施設で、アジアでは唯一のアーティスト・イン・レジデンス)に滞在していた作曲家ヴァレリオ・サニカンドロにより結成された現代音楽アンサンブル。
2015年より演奏家主導の活動を開始。
国内外でキャリアを積み、ソリストとしても活動する現代音楽のスペシャリスト達で構成されている。
多くの作曲家との協働により作品の世界初演を行うほか、シアターピース等にも取り組む等、幅広い活動で注目を集めている。

>>アンサンブル九条山

2020年3月4日2021年1月22日の2度の延期を経て、今度こその開催に向け動き出しています。